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心の中のともだち

氷室冴子さん、新井素子さんと言えば、コバルト文庫の二大巨頭だろう。
コバルト文庫の新井さん作品の熱心な読者だったわたしは、
同じコバルトでも、他の作家の作品には手を出す気はなかった。
けれど、新井さん作品をあらかた読み終わり、
「読むものクレ〜! 読むものホシイ〜!」
の、カオナシ状態に陥り、
書店で何気なく手にしたのが
氷室冴子さんの『シンデレラ迷宮』だった、というわけだ。

そして一読して、かなりの衝撃を受けたのだった。

中学二年生のわたしはそれまで、
人間の心の中にいる想像上のともだちを登場させた小説を
読んだことがなかった。

新井さんの小説にも、軽妙なSF仕立てで
架空の人物が登場したりしていたが、
それとはまた一味違った作品だった。

なにせ。
この小説に出てくる脇役たちはみな、
既存の小説の主人公もしくは、主役級の脇役だったからだ。

『白雪姫』の女王、『眠りの森の美女』のオーロラ姫、
『白鳥の湖』のオディール、『ジェーン・エア』のジェーン。

いずれも名だたる作品ばかり。
しかも当小説の主人公・利根(りね)が、好んで読んでいた作品だというのだ。

さらに驚いたのは、
それらの登場人物と利根の抱える心の闇にフォーカスし、
そこを基点として物語が進んで行くことだった。

それまでのわたしは、
自分のものであるにも関わらず、
どうしてもつかむことが出来なかったものの正体が
何なのかわからなかった。
わからないからイライラして、
イライラしてもわからないから、
ますますイライラしていた。

自分というものは、表層に現れているだけのものだと思っていた。
しかし、その表層でどうにかやりくりしようとしても、
自分の抱える得体の知れない感情を
少しも整理できないのは何故なんだろうと思っていたし、
それが歯痒くて仕方がなかった。
そんなわたしに、深層というものの存在を教えてくれたのは、
この小説だったかもしれない。
そうして深層というものの存在を知り、
わたしのイライラが楽になったかと言えばそうでもないのが、
また笑える話しなのだが。
深層というものが、表層よりも御しにくいものだと知るに、
さほど時間は要さなかった。
こんなことなら、表層だけで生きていればよかった、と
後悔さえ覚える始末だった。

他にも氷室作品をたくさん読んできたけれど、
この年齢になって、ふと読み返したくなったのは、
何故かこの本だった。

先日、図書館に行き、
ラノベコーナーをぐるりと見て周り、
わたしの読みたい新刊ラノベは置いていないことを確かめ、
目線を本棚の一番下の段にやった時、
目に飛び込んできたのがこの本だった。

即座に手に取った。
そして借りる。

中学の時に読んだ記憶が、
意外なほどしっかり残っていて驚く。
登場人物やストーリーを忘れていなかった。
それがわかっただけでも
今のわたしにはめっけものだ。

続編の『シンデレラミステリー』も借りて読んだ。

こちらは意外なほどスッポリと記憶が抜けていて、
悲しいくらい新鮮に読んでしまった。
何度も読んでいたのは『シンデレラ迷宮』のほうだったのかもしれない。




| shortcut | 11:57 | comments(2) | - |
道行かぁ
評価:
小池 真理子
集英社
¥ 1,785
(2003-10-24)

はい。
久しぶりに小池真理子さんのご本を手に取りましたです。
一日で読了。
多大にネタバレを含む内容となっておるので、
未読の方はご遠慮願うか、または自己責任ということでひとつ。


小池さんが昔、直木賞をお取りになった『恋』という作品を読んでから、
ちょいちょい読むようになった。
『恋』という作品にものすごく引き込まれて、物狂おしいような感覚を
ゆっさゆっさと揺さぶられる感じがとても好きで、
もう一度あの時のような感覚を、別な作品でも味わいたいと思っていたけれども…。
まだあの感じを再現させてくれるような作品には
出会えていない。

『冬の伽藍』という作品を読んでいる時に、
ある箇所に差し掛かった所で涙が猛烈に出て、止まらなくなり、
当時自分が抱えていた恋愛に関する物思いが一気に取り払われて、
まるで憑き物が落ちたかのように
清々しい気持ちになったことも、わたしの中の小池作品における
強烈な思い出だったりする。
この作品は数ある小池作品の中でも、秀逸だと思われる。
『恋』で感じた筆の勢いが、ここにも感じられた。

そんな感覚を再び味わえるかな?と思って手にした本作。

しかし、残念なことに、今のわたしは、このような恋愛には
全く興味がなかった…。
自分でもびっくりだ…。

以前は、小池さんの描く大人の恋愛を読んで
「あぁ〜、なんか大人だわぁ〜」とか思っていた。
(二十代の頃だ)

でも、今や、登場人物に少しも感情移入できない自分がいた…。
そんな自分に、ちょいガッカリ。

だってね…、
(以下ネタバレ)






主人公は最後の最後で心中するんですよ?
それはそれは美しい海に、最愛の男性と共に
身を投げるんですよ?
死んでしまえば何もかも終わり、という言葉の元に、
生きて紡ぐ時間を捨て去り、
2人は死を選ぶんですよ?
そんなバカな。なぜゆえ?
しかも、2人は別に、借金取りにか何かに追い立てられている訳でもなく、
2人の関係が不倫関係とかでもなく、
普通に結婚しようと思えば出来て、
普通に暮らせるような2人なんですよ?
なんで死ななあかんねん?

という思いが、終始わたしを取り巻いており、
全くもって入り込めず…。
そして、多分もっと短く出来たはず…。
と思うのは、こちらの堪え性の所為なのか?

いずれにせよ、
この主人公のお2人の行動を読みながら
「はぁ…、そうですか…」という
まるで他人事、いや、他人事ですらない気持ちで
ひたすら無感動で傍観していた自分に、ちょっとガクゼンとしたのだった。
なんだか、パッサパサに冷めていた。

この作品の男女のように、
未来を紡ぐ力を持っていながら、
2人だけの世界に耽溺し、
その世界だけで完結していこうとする欲望は、
この世界のどこかにもきっと存在しているのだろうけれど、
そういったものは、少なくともわたしの中に探すことは出来なかったし、
わたしの身近な人たちの中にも、おそらくは生まれ得ないものだろうな、と思った。
そういう意味で、「絵空事だな」と思うのだった。
さらに、先述の「筆の勢い」という点からしても、
前二作品のようなものは感じられず、
するする〜っと読んでしまった。

ただ、そうは言っても、小池さんの描写力は素晴らしいと思う。
恋愛モノよりも、昔書いておられたミステリーのほうが
今のわたしにはしっくりくるだろうな。
最近はもう恋愛モノばかりなんだろうか?
また小池さんのミステリーが読んでみたい。




| shortcut | 16:03 | comments(0) | - |
筆力

図書館にて、タイトルに惹かれ、借りてきたもの。

たまたま今、太宰の『人間失格』が
漫画家の古屋兎丸氏の手によって
現代風にアレンジされた作品を読んでおり、
近代文学は、現代というフィルターを通ると
こんなカタチになるわけね、ふむふむ、と
非常に興味深く思っていた所だったので、
このタイトルがガチで心境にマッチした。


表題作の『走れメロス』に加え、
『山月記』 『藪の中』 『桜の森の満開の下』 『百物語』
と、いずれ劣らぬ名作ばかりを
現代風にアレンジし、しかも、その作品全ての主人公が
とある大学に通う学生で、オムニバス形式になっていた。

本家『山月記』では、虎になってしまう主人公が、
森見作品の中では天狗になって空を駆けていった。

本家『藪の中』では、当事者を含む七人の人物が一つの事件について
それぞれの目線で語っていたが、
森見作品では、一つの自主制作映画の内容と、その出演者にまつわる話を
当事者を含む七人の人物がそれぞれの目線で語っていた。

本家『桜の森の満開の下』の主人公は、
愛する女の命ずるがままに首を刈ったが、
森見作品の主人公は愛する女のために小説を書き続けた。

本家『百物語』だけは、残念ながら読んだことがない。
鴎外があまり好きではないからだ。

で、特筆すべきは、
森見作品『走れメロス』。
この作品を図書館で読もうと思われる方、なにとぞご注意あれ!
わたしは図書館で何度も
「ブーーーーッ!」と吹き出してしまいましたゆえ。
本家『走れメロス』は、教科書にも掲載されていて、
友情モノとしてこれ以上健康的な教材はなく、
万人の知るところとなっておりますが、
なにゆえ森見氏がこの健康的な作品に
新たな息吹を加えようとしたのか、
読んでみるまで素晴らしくナゾでした。
が、一読して納得。
本家のドストレートな友情とはまるで逆の、歪んだ理屈で、
友情というものを捉えなおしておりました。
これがまたえらく面白い。
二つの作品に共通することと言えば、
登場人物それぞれが、
「己が信念に基づいて行動する」という点だろうか。
万人が知っているこの作品を、
こんな風に料理して見せる森見氏の腕前は
相当だと思う。
文章で人を笑わせることが出来る人を
わたしは心から尊敬します。





| shortcut | 02:35 | comments(0) | - |
人見知り

本屋には何時間でもいられる。

あっちこっちウロウロしながら、
本を物色し、気になった作家の本を手に取って
パラパラとめくったりするのが好きだ。

でも、雑誌類の立ち読みはしない。
なんと言いますか、雑誌の情報って
ネットよりも鮮度が落ちてて、
その分足が速い気がして、
お腹を壊しちゃいそうでね。

なので、雑誌類はあまり読みません。
(但し、マンガ雑誌は除外)


で、気になった作家の本をパラパラとめくるも、
すぐには購入しない。

最近は文庫本も値上がりして、
以前なら500円玉一枚でもおつりが来たものが、
文庫のくせして1000円近いものまで登場し、
なんだかおいそれとは買えないというか、
この作品が自分の家にあることが
本当に正しいことなのかどうか、という
正誤判断に時を要するというか。

ま、ひとくちに言ってしまえば、
出会った瞬間に家に連れ帰って添い遂げるだなんて、
人見知りのわたしにはとても無理なのです。

どんな人なのかを知らなければ、
家に連れ帰りたくないのです。

だから、気になる作家の名前だけを覚えておいて、
のちに図書館でお見合いをします。

そこでフィーリングが合えば、
ためしに一冊、図書館から借りてきます。
そして数日一緒に過ごしてみます。
いわば、同棲です。

その期間中、居心地がいいなぁと思えたら、
次からはずっとその作家の新刊を買い続けるのです。
作家に関しては、最初の印象がずっと続くので、
新刊が出るたびにつまらなくなっていったとしても、
一生添い遂げてしまいます。
ひとたび人を愛したら、その愛情が消え去ることはありません。
病める時も健やかなる時も、同様に愛を注ぐのです。

今現在、一生添い遂げることを決意している作家が
何人かおります。
非常に多情であります。
かなり尻軽といえます。

そのうちの一人である村上春樹さんの新作、
「1Q84」。
これはまだ手にしておりません。

早く読んでみたいけれど、文庫にならないと無理(笑)
ハードカバーだと筋力がおぼつかないのであります。
文庫でも分厚いのだと手が疲れちゃうんだよ。

でも、書評などはたびたび目にいたします。

あれこれと否定的なことをおっしゃっている方々の意見も
読んでみましたが、
これだけの売れっ子作家になると、
要求されるハードルが高いですね。
棒高飛びのバーを、棒を使わずに跳ぶことを最初から期待されている。
もっとくれ、もっとできるだろ、もっと表現しろ、という
読み手の欲が、文面から滲み出ている気がしました。
どうやら、この作品は
今までの作品の集大成的な感じであるらしいですね?
『世界の終わり〜』や『羊〜』『国境の〜』『スプートニク〜』などなどの要素が
折り重なる印象なのだとか?
読んでみなければわからないので、早く読みたいものですが、
あの重さはキツイ・・・。
早い文庫化を望みまする。

わたしは、どんだけグロいシーンでも
神々しいまでの透明感を持つあの文体が好きでたまりません。
それがあの作家の持ち味だと思います。
だけど、村上朝日堂みたいなのも大好き。


閑話休題。



一冊の本を前にする時、
ものすごい緊張感がわたしの中に走る。
毎回毎回だ。
一生添い遂げることを誓った作家の作品を前にしてさえ
その緊張は緩まることを知らない。

なぜならば、その本を手にし、読んでいる時の時間は、
確実にわたしだけの時間ではなくなるからだ。
その作家が構築した世界に連れていかれるわけだから、
わたしとその作家のやり取りとなる。

わたしはものすごく合理的なことを好む人間なので、
(だったらそもそも小説など読むな!と言いたい)
これから過ごす時間が明らかに無益だ、という事態からは
なるべく遠ざかっていたい。
一人の作家が描いた世界を覗くには、
わたしにとってそれほどの覚悟が毎回必要なのだ。
その緊張に耐え切れなくなると、生意気ながら、
素性の知れぬ誰かの世界を共に旅するより、
自分で自分の世界を構築したい、という思いにかられる。
この傾向は、現実のわたし自身の行動にも
ピッタリと当てはまる。


そんな時、信頼できる筋からの情報は、狂いのない羅針盤のようで
とても頼りになる。
友からいくつか紹介してもらった本は、どれもこれもとても面白くて、
人生を2倍楽しめた。
人生を何倍にも豪華にしてくれる本もあれば、
すってんてんにさせられた気分になるような本もある。確実に。
人生を何倍も楽しませてくれる世界を、
出来るだけ数多く垣間見たい。
というか、その本に軽〜く触れただけで、
その世界をまるごと感じられる能力があればいいのに。


今、気になっているカバーがある。
三崎亜紀さんの『廃墟建築士』。
思わずカバー買いしそうになるのを、
すんでのところで堪えたほど魅力的なカバー。
あのテの薄紙の装丁はよく見かけるし、
自分たちも学生の頃、あのテの装丁をして
雑文を書いて本にまとめていた。
でも、『廃墟建築士』のカバーは、
ひとたび手に取り、ためつすがめつ眺めた後、
一度棚に戻し、
書店内をぐるり一周したのちに、
ふたたび手に取って、同じことを繰り返してしまうほど、
わたしの心を捉えてしまった。
方眼紙やグラフ用紙には、昔から目がない。
きっちりと引かれた青い線が主張する正確なリズムを
たまらなく愛している。

で。
そんなにも心惹かれたくせに、
どなたが装丁を手がけたのかをチェックしていなかった…。
今気づいた…。
呆然…。
一体どなたなのだろうか?






| shortcut | 23:20 | comments(0) | - |
巻き込まれている

さて。
ここのところ、わたしの時間を占拠している
『涼宮ハルヒの憂鬱』アニメ版。

その魅力にドップリと浸かっているだけでは飽き足らず、
コミック版にまで手を出してしまい、
また、運の悪いことに、
一番新しい巻がものすごくいい所で終わっており、
さらにその最新刊が来月発売されるという、
俗に言う「ヘビの生殺し」略して生ヘビな状態におかれ、
この危機的状況を回避するには
本家の小説版を読むしか方法はあるまい、
というわけで、とうとうラノベにまで手を出してしまった。

どうやらわたしは、完全に逆方向から、
涼宮ハルヒの世界に迷い混んでしまったようだ。

昔っからこの世界を愛していたファンの皆様方は、
ラノベ、アニメ、コミックス、
さらにハルヒちゃんの憂鬱やにょろーんちゅるやさんなどの、
本流から離れたスピンオフ的な流れに至るまで、
時間軸に沿い、順序を踏まえた楽しみ方をしながら、
この数年間を過ごしてこられたことと思うが、
わたしの場合、つい先ごろアニメ版にハマり、
ついでハルヒちゃん、ちゅるやさん関連のスピンオフアニメを一気に見、
さらにコミックスを読み出し、
結局続きが気になって小説に手を出してしまっているため、
非常に体力を消耗しております。
時間の流れを逆行しているような気分です。

あの世界の住人が、とにかく魅力的すぎて
なかなかこっちに帰ってこれない状態でございます。

このところ、活字を読むスピードが落ち、目も疲れやすくなっておるゆえ、
小説版に手を出すことだけはやめておこうと思っていたはずなのに、
いつのまにか手にとってしまっていた「涼宮ハルヒの消失」。
読み始めて一時間で読了。
地の文が主人公の一人称であるその小説は、
とんでもなく読みやすい上に、ウルサさを感じない。
しかも、こちとらすでに
アニメでのCVとキャラクターの動きが
耳と目にこびりついているので、
小説を読みながらにしてアニメまで見ているような、
一粒で二度おいしい思いを味わいながら、サクサク読めた。
いやぁ、非常に楽しかったです。

ついでに今、その続刊である「涼宮ハルヒの暴走」も
手元にあるのですが、
これはまだ読むのはやめておこうかな、と。

もしかするとこれがアニメ化される日が来るかもしれない、と思うと
なんだか読むのが勿体無くてだな…。



もう、すっかりハルヒに巻き込まれておる。

そういや作品中でもハルヒは、
キョンをはじめ、周囲の人間をどんどん巻き込んで
毎日毎日楽しそうだ。
そんなハルヒに、わたしも巻き込まれている。

この作品に、10代で出会えた読者は幸せだよね。
いいな。
本気でうらやましいぞ。





| shortcut | 03:36 | comments(0) | - |
猫パンチをうけとめて
タイトルに惹かれて買ってみた。

キャットシッターっていう仕事があることを
はじめて知る。

著者の南里さんが
たくさんの猫さんたちに会って感じたことが
ストレートに書かれてあって読みやすかった。

この人、ほんっとに猫が大好きなんだなぁと思った。
じゃなきゃ、キャットシッターなんて仕事
思いつかないよね。
好きなことを仕事にしてていいなぁ。
最初は三年持てばいいと思ってはじめた仕事が
気づけば15年もやり続けているそうで、
なかなかに需要もあるんだなぁと思った。
どうにかして弟子入りしたい。

通常、猫は家につき、人にはつかない、と言われている。
だからキャットシッターに行った先の猫さんたちも
南里さんに心を預けてくれることはないだろう。
犬が好きな人は、
その理由の一つに犬が心をパッカリ開いて、
こちらに向かってきてくれることを挙げるけども、
猫が好きな人は、
別に猫が心をパックリ開いて飛んできてくれることを
望んじゃあいまい。
猫はそのような生き物にあらず。
ただ、猫のしなやかな体躯や、
昼と夜では開き方の違う瞳孔、
眠る直前の空気を食べる音を、
ひたすら飽かず眺むるのが好きなんじゃないか?と、
猫好きのわたしなんかは思う。

キャットシッター先の猫さんたちの中には、
「お? こいつ? なにやつ?」
と、興味を抱く猫さんもいるだろうし、
「こわい…。 あんただれ…。 こわい…。やだ…」
と、100パー拒絶の猫さんもいるだろう。
でも、南里さんは、ただその猫さんひとりひとりの状態を
細かくチェックするだけで、
別に猫さんとのスキンシップを求めるわけでもない。
かわいい猫さんに遭遇すると、
どうしてもナデナデしたくなるけれど、
猫さんがそういう空気をかもし出してくれない時には、
ぐっとガマンをするのもまた
大人の猫道のたしなみというものではなかろうか?

我が家の猫さんたちも、
鳴きたい時に鳴き、甘えたい時に甘え、
眠い時に眠り、ヒザの上に乗りたい時に乗る。
めっぽう自由な人たちである。
そんな彼女らの小さな体が持っている自由を
めっぽう愛しております。

我が家が一週間も留守にするとなった暁には、
ぜひ南里さんにシッターをお願いしたいと思います。

フクちゃんあたりは
「だれだれ〜? ねぇだれだれ〜?!」
って感じで、すっかり懐きそうだけど。
おおばさんとななちゃんは
たかだか一週間じゃビクともせんだろう。



| shortcut | 00:14 | comments(0) | - |
あのころ
あのころ、大切にしていた本たちは
みんなどこに行ってしまったんだろう?

新井素子さんのコバルト文庫「星へ行く船」シリーズ全部と
「ブラック・キャット」シリーズ全部と
その他もろもろの新井さん本。
そして、同じくコバルト文庫の氷室冴子さんの作品たち。
クララ白書とかアグネス白書とかシンデレラ迷宮とか
シンデレラミステリーとか。
中学生の頃、夢中になって読んだなぁ。


あの頃読んだ本は、今もすごくその内容を覚えていて
もう一度読みたい想いにかられるんだけど、
自らの成長とともに、本棚の中身も変わってしまって
いわゆる少女小説と呼ばれるものは
すべからくわたしの本棚から消滅してしまった。
一体いつ廃棄処分にしてしまったんだろう?
さっぱり覚えていない。

時を経た今、かの本たちを読みたくてたまらないのに
絶版及び復刊の予定なし、という状態で
飢餓感はMAX。

古本屋に足を運ぶたびに、昔ワクワクしながら読んだあの本たちを
探す日々であります。
もう一度読みたいなぁ。








| shortcut | 23:50 | comments(1) | - |
水の本
水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ
水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ
江本 勝


水の結晶にまつわるものすごい事実。

水に「ありがとう」という文字を見せたものと、
「ばかやろう」という文字を見せたものでは、
その結晶が全然違うのだ。

「ありがとう」という文字を見せた水の結晶は、
ほんとうに美しい形を作ってくれて、
見ているだけで癒される。

逆に「ばかやろう」という文字を見せた水の結晶は、
結晶をカタチづくれない。

人間は70%が水で出来ている。
何をかいわんやだ。

水の結晶が見せてくれた物語は、
そのままわたしの中に流れる水と共鳴して、
そっと囁きかけてくる。

宇宙から地球に向かって流れ落ちてきた水。
その水がカタチづくる結晶は
宇宙がくれた手紙のようで、
その手紙の中には、
「世界には愛と感謝しかないんだよ」
としか書かれていないのに、
それを読み取れずにいるわたしたちは、
誰かを妬んだり、羨んだり、
誰かに起こったちょっぴりの不幸を、
ちょっぴりだけ喜んだりする。

「自分が発したものは、自分に返ってくる」

このことが、
こんなにもハッキリと説明のつくことだったなんて、
この水の結晶を目にするまで、
正直、実感がなかった。

けれど、
言葉の持つマイナスのエネルギーが
水の結晶化を許さない様を見せられて、
自分の発したマイナスの言葉が、
自分の中の水を汚染しているイメージと
ぴったり重なった。
そうだったのかぁ、そういうことだったのかぁ、と。

イヤな言葉を聞くと、イヤな気持ちになるのは、
わたしの脳ミソがイヤだと言っているのではなくて、
わたしの中の水がイヤだと言っていたんだ。

わたしは、この本を多くの人に見せたくて、
うちに来た子たち、友達、
母親の友達にまで見せていた。

みんなそれぞれに反応は違ったけれど、
中二の女の子に見せた時が一番印象的だった。
彼女は
「うわぁ…」
と言ったきり、言葉を失い、
水が見せてくれた結晶という手紙から
多くのことを受け取ろうとしていた。
そして、彼女が顔を上げた時、
彼女の目から、美しい水が溢れ出していた。
水の結晶が、彼女の体内の水と共鳴したのだと思った。
美しいものを見せてもらってうれしかった。

この江本先生の著書は、
他にもたくさん出ており、
これ以外にも二冊買ってしまった。
比較的易しい内容の方を、
中二の彼女にプレゼントしようと思った。





| shortcut | 00:57 | comments(0) | - |
美しい時
博士の愛した数式
博士の愛した数式
小川 洋子


氏が芥川賞を受賞した作品を若かりし頃に読み、
そこから立ち上ってくる僅かなグロテスク臭が
どうにも苦手で、
それからは氏の作品には一切手をつけずにいた。

けれど、この作品はタイトルを一度見ただけで、
その秀逸さに惹かれ、
どうしても読んでみたい作品だった。

本屋大賞受賞ということで、
今まで本屋大賞を受賞した作品は、
どれもこれも、あまり好きなものではなかったし、
この作品もタイトルの秀逸さのみなのかと
あまり期待はしないでいたが、
認識をあらたむるに至る。

一冊の本の中に、
とても優しくて暖かい時間が流れていた。
それらがまるで、
口の中に放り込んだキャンディの甘さの、
じわりじわり広がりゆくように、
いつのまにか私の中を優しく占拠していった。
読後には、強い感情の揺さぶりもない代わりに
どこまでも続いていく幸せな青空のような
穏やかさがあった。
感情を、良きにつけ悪しきにつけ、
大きく揺さぶることは割とたやすい。
それこそ、公式があるのではないかと思うくらいに。
だが、さわさわと、
揺さぶられている本人も
それとは気づかぬほどさわさわと揺さぶるテクニック。
これは、どんな場合でも非常に難しい匙加減が必要だ。


事故の後遺症により、
事物を80分しか記憶できなくなってしまった
天才的な数学者と、
その家に派遣された家政婦と、その息子の物語。

小川氏はおそらく、
数学を芸術だと思っている。
そんな気持ちが、作品のそこかしこに読み取れて、
たまらなく嬉しくなる。
とかく毛嫌いされがちな数学が隠し持っている、
均整の取れた美しさ、崇高さ、そして、
おそらく人類が数を考え出すよりも先に、
存在し続けていたであろう数に対する深い敬意が蒸留され、
さらに純度を増したような作品だと思った。

私自身、数学の素晴らしさに気づき始めてから
まだ日は浅いが、
すでに数の底に横たわっている永遠の真実に
魅せられている。
この数学への崇拝を、
物語として抽出した一番美しい形がこの作品だと言っても、
過言ではないと思う。

「たとえどんな数でも嫌がらず庇護する√」
なんという美しい言葉だろうか。
とかく、無機質に捉えられがちな数学の中にも、
人の心のように深いナゾが秘められていて、
数学者たちはそのナゾに恋をしてしまった者ばかりなのだ。


読んでいる間中、終始幸せな気持ちだった。
ありがとう。

そして、この物語の中にも
「諦めたら正解には辿り着けない」
という、私にとって必要なキーワードが
ひっそりと息づいていて嬉しくなった。

いい日本の物語を読むといつも、
日本に生まれて良かったと思うのだけれど、
今日もまた、日本に生まれて良かったと思わせてもらった。

| shortcut | 04:20 | comments(0) | - |
おしえて、白石さん。
生協の白石さん
生協の白石さん
白石 昌則, 東京農工大学の学生の皆さん


読みました。
読みながらにねぇ、
なんかね、なんでかわかんないけどね、
ちょっと涙している自分がいてね、
ほんとにビックリしたんですけれども〜。

なんで涙したかって考えるとね、
白石さんが学生さんの質問に
きちんと答えている様が
文面からしっかりと伝わってくるからなんだね。
本当に粋だね。

人生って、四角四面じゃつまんない。
マジメな場面でも、ちょっとした遊び心が加わるだけで
まったく違う景色に見えたりするじゃないですか?
白石さんはそういうことをわかってる人だった。

白石さんの回答を載せているブログは
今やあまりにも有名ですが、
そこを管理している上條さんも、
他の農工大の学生さんたちも、
誰1人白石さんの正体をバラすことなく、
「ナゾの白石さん」のままにしていてくれたところに、
なんとも形容しがたい温かさを感じます。
白石さんの回答はもちろん素晴らしいものだけれど、
白石さんの正体をバラさずにいてくれた学生さんたちも
同じくらい素晴らしいと思う。
おまいらカコイイ!!!
絆ってあるんだなぁ。

自分の質問に、きちんと答えてくれる人がいる。
それだけで、なんだかうれしいんだよね。


白石さん効果(?)で、
農工大の2006年度入学希望者が増える、かも?

これだけ有名になっちゃった後は、
もはや「ひっそりとした交流」など
出来ようはずもないけれど、
どうかどうか学生さんたちよ、
白石さんの他の業務の負担にならないように、
これからも温かな交流を「ひっそりと」
続けていってください。
白石さんのプライバシーを守り続けたきみたちの前途に
幸あれ!

わたしも白石さんに今後の生き方について
質問してみたい。
おしえて、白石さん!(切実)

| shortcut | 01:25 | comments(0) | - |
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