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夕暮れまで

夜からの仕事のため、
日中はわりと自由になる曜日がある。

とくに火曜日の昼間は自由になる時間が多いので、
最近は午後から図書館で過ごすことが多くなっている。

本屋に行った時に目にした作家の本を手に取り、
いそいそと軽読書席に腰掛ける。
面白いものはその日のうちに読破したり、
なかなか世界に入らせてもらえないものは、
そっと棚に戻しに行ったりなどを繰り返していると、
午後の時間はあっという間に過ぎて行く。

ちなみに今日は、森見登美彦くんの
(どうしてもこの方のお書きになるものを読んでいると
 「くん」をつけて呼ばせていただきたい気分にさせられるため)
『【新釈】 走れメロス 他四篇』を読んで参りました。
感想はのちほどbookカテゴリにて。

夕方近くになり、お腹も空いてきたし、
そろそろ仕事の時間でもあるので、
気に入った本をいくつか借りて岐路に着く。

地元でも古くからの長屋が立ち並ぶ小路が
わたしの好きな帰り道だ。
そこから、小学校の脇の小路を抜け、
通学路である用水路脇の小路を通って帰るのが
いつものパターンだ。
徹底的に小路だけを選んで帰るのだ。

わたしが子供の頃の景色とは、
ずいぶん変わってしまったな、と感慨に耽りながら、
ペダルにゆっくりゆっくり体重をかける。

用水路の柵は、あの当時、きれいなペパーミントグリーンで、
朝、雨が降っていて、帰りには晴れた日などは
手持ち無沙汰を紛らわすように傘で柵をリズムよく叩いては、
ペパーミントグリーンの塗装から滴り落ちる雨の雫が
夕陽を反射して飛ぶのが見たくて、
カンカンとけたたましい音を出しながら帰ったものだ。

傘から手を伝う振動も心地よくて、
ご近所のお年寄りに叱られても、
雨が降ると同じことをして、または叱られていた。
それに、傘を何本ダメにしてしまっただろう。
今の柵は、まるで初めからそうであったかのように、
赤銅色に錆び付いてしまっていて、
この柵の色がペパーミントグリーンであったことなど
もはや誰も覚えてもいないだろう。

しばらく行くと、小学生の女児たち数人が、
かわいらしい自転車にまたがって、
何やら他愛も無い話しをしている。
中でも、一番リーダー格であろう女児が、
おそらくそこにはいない女児から受けた仕打ちを、
周囲の女児に悪意たっぷりに話して聞かせているのが聞こえてきた。
ごくごく小さな軋轢。
たった一人の中に芽生えたその感情を
周囲の人間に話すことで、
そこには「無意識の圧力を伴った賛同」が生まれ、
リーダー格の女児の機嫌を損ねた女児は、
その渦に巻き込まれて行くことになるのだろう。
大人であれば、
自分の心の中で生まれた感情は、
あくまでも自分だけのものである、という
暗黙の了解があるため、
よってたかって誰かを攻撃し排除する、などということは
滅多に起こらない。
大人になって良かった、と思うことの一つはこれである。

それにしても、私はもう、
完全に彼女たちのいる場所とは違う所にいるのだなぁ。
でも、私も確かに、彼女たちのいる場所にいたことがある。
その世界で大きな力を持つかのように思われていた存在の機嫌を
少しでも損なえば、理不尽な攻撃を受けたりしていた。
あの頃の私は人間がキライだったし、学校もキライだった。
ゆえに、学校での出来事をあまり思い出せないのに対して、
一人で帰った通学路での思い出が山のようにある。
ランドセルが肩に食い込むほど重くて、
途中の寺の門に置かれている石に座って
しばらく休んでいたことや、
梅雨時、用水路から溢れそうな水に手を浸して、
涼を得ていたことや、
雪で真っ白になった田んぼを横切ろうとして、
長靴ごとすっぽりと埋まり、
進退窮まってしまったこと。
(↑だがこの時はどうにか自力で窮地を脱した)
いずれも昨日のことのように鮮やかだ。

彼女らの世界は彼女らだけで完結していくだろうから、
私が関与できるものでもないが、
標的にされていた少女の人生が、
悪口を言っていた少女の人生の何倍も豊かでありますようにと
祈らずにはいられない。


またしばらく走ると、
杖に体をまるごと預けながら、縁台に腰かけていた老人が、
中学校のグラウンドでボールを追いかけている野球部員を
眺めていた。
その目がとても眩しそうだったのは、
西日が目に入るのを避けるためだったのか、
はたまた、グランウドを跳ねている若さに、
自分の過去を重ねていたからだったのか
知るよしもない。






| shortcut | 17:35 | comments(0) | - |
雨と花びら
昨日、ティアラ展に行くために電車に乗った。

普段は電車を使わない生活圏で生きてるので、
遠くに出かける時にだけ電車に乗るわたし。

高校の時は遠くの高校だったので、
毎日毎日朝早く起きて、電車に乗ってガッコ行ってた。
よくもまぁあんな生活をしていたものだよ。
えらかったなぁ、わたし。

と思いながら、高校の時から寸分たりとも変わらぬ駅に向かう。

駅の左側には、大きな桜の木がある。
あの頃から、春になると満開の花を咲かせて、
時間の経過とともに規則正しく風に散り、
初夏には緑を茂らせて、秋になると赤く染まり、
葉をすっかり落とした冬は、枝に雪を乗せ、
季節ごとにわたしの目を楽しませてくれていた。

昨日、桜の木の下を通った時、風が吹いてきた。
桜は、吹く風に抵抗することもせず、
ただ吹く風に身を任せてハラハラと花びらを散らす。

わたしは、風が吹くと身を縮める。
コートのボタンを閉める。

桜の花びらみたいに、
あるがままに、なすがままに
自分のつまんない意思なんかにとらわれずに、
そのまんま身を委ねることが出来たら
どんなに幸せだろう。
そういう風に生きたことがないので、
想像も出来ない。

で、今日。

玄関を掃除してたら、
箒の先に、見慣れない薄桃色の物体が。

昨日、コートかかばんにくっついていた花びらが、
そのまま落ちずに、帰宅後、玄関に落ちて、
今日の雨に湿り、玄関の床に貼りついたのかな?

他のホコリと一緒にちりとりに集める気になれずに、
指でつまんで花びらを見ていた。

「こんなところまで来てくれたんだ…」

思わず声が出る。

わたしにくっついてきてしまったおかげで、
こんなところで一人で過ごさなきゃならない。
ちゃんとみんなのいる地面に散り落ちていれば、
みんなと一緒に土に帰れたのに。

「あんた、意思持っちゃった?」

なにやら、この花びらと自分が重なるような気がして、
自分の部屋へと持ち帰り、今日の日付の手帳に挟んだ。





| shortcut | 22:04 | comments(0) | - |
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